今、家具を探している方、買い揃えようとしている方、もしくはこの先いつかは買う日が訪れる方に
家具を選ぶ上で失敗しないために大切なことをお話させて頂きます。
この記事で話をする”失敗する”とは、”後悔する”という意味合いが強いです。
家具は生活を豊かにする重要な役割を担うため、多くの方が失敗は避けて通りたいところです。
そこで家具を選びにおいて失敗しないために、特に重要なポイントを先にお伝えします。
ポイント
1. 一目惚れしない
2. 金額が全てではない
3. 店員さんに惑わされない
早速ですが、詳しく解説していきます。
アイテムカテゴリーを特定せず、家具全般的に共通する内容にしています。
こんな方におすすめ
- 家具選びで失敗したくない、もしくは過去に失敗したことがある方
- 基本的に一人で探そうとしている方
- 家具を初めて探す方
一目惚れしない
大きく3つあるうちのまず1つ目が、『一目惚れしない』です。
我々、人間には、”感情”や”感性”と言った とても便利な言葉があります。
時には勢いが大事タイミングもあるでしょう。
恋愛にある一目惚れ、服を選ぶ際の一目惚れ、どれも素敵なことですが、
家具選びにおいての一目惚れは注意が必要です。
それは何故か、後悔する可能性が高いからです。
後悔しやすいポイント
- 家具のデザイン(形や色など)とお部屋の印象・イメージとの相性?
- 家具の大きさはベストサイズ?
- 予算の内に入る?
- そもそも、その家具は本当に必要? etc…
一度立ち止まって考えると、意外に条件に合わない点が出てくるのではないでしょうか。
ところが、「一目惚れした家具が全て条件を満たしている」という方もお見えになると思います。
その場合は、購入して問題ないです。間違いなく、最高に”買い”です。
星の数ほど家具が存在する上で、一目惚れが”買い”になる確率は低いと思います。
まず、失敗したくないと情報収集されている方以外が、ここに辿り着かないはずですから、
衝動買いに繋がる一目惚れは避けた方が良いと言えるでしょう。
金額が全てではない
家具の金額はご存知かと思いますが、数千円の物もあれば、何百万に及ぶ物もあります。
なぜ金額差があるのでしょうか?
これは色々な理由が絡み合っているため、一概に言えないです。
ただ、多くの方に”金額が高い家具は間違いなく良い代物”と言ったイメージがあると思いますが、これは間違いです。
「 金額が高い 」 = 「 品質的にも良い家具 」ばかりではありません。
では、どのように見分けるのか。
そのような時は、同じプライスゾーン(価格帯)の他商品と比較することです。
家具選びに慣れない方には、この方法が良いかと思います。
比較ポイント
- デザイン性
- 機能性
- ブランド性
- アフター対応 etc…
上記項目などを箇条書きで書き出すと分かりやすいかもしれません。
間違っても違うプライスゾーンでの比較はやめてください。
無意味な時間になります。
店員さんに惑わされない
お店で直接現物を見て、購入される方が多いと思います。
それは実際に商品を見て、実物に触れることができ、合わせてスタッフの方から商品説明を聞くことで
安心感も同時に生まれるからです。
お店でのメリットは非常に大きいですが、同時にデメリットもあります。
それが先程申し上げた、” 商品説明を聞くこと ” がデメリットになることがあります。
説明を聞くことの何が悪いのでしょうか?
決して説明を聞くことが悪いのではなく、スタッフの方の売り方に問題がある場合があります。
私がメーカーに勤めていた際、お店のスタッフの方の接客を見る機会がありました。
その時に説明内容が本当なのか、違和感を感じたことがあります。
お店で販売・接客する以上、売れるような・買いたくなるような接客をする方が大半ですが、
中にはそうでない方がいるのも事実。
下記に例を上げてみます。このフレーズもしくは似たような説明があれば要注意です。
注意ポイント
- 「壊れない(へたらない ※ソファ、チェア、マットレス、etc)」
- 「一生使える」、「保証がある」
- 「他では買えない」
- 「××はよくない(他品・他社批判)」
- 「○○さん(著名人)が使っている」
① 「壊れない」
「何十年使っても壊れない」「過去に壊れたことがない」「これはへたりません」など、
商品が長く使えるアピールに使われることのあるフレーズ。
その商品がブランド品であれば、確かに壊れにくいものもありますので一概に”怪しい”とは言えません。
ただ、家具は『消耗品』であるため、いつかは壊れる日が来ます。
特に注意したいのが、「へたらない」という言葉。へたらないソファやマットレスは、絶対にないです。
この言葉を聞いたら信じないことをおすすめします。
② 「一生使える」
先程の①「壊れない」とニュアンスは同じになります。一生使えるものはありません。
ただ、メンテナンスなどをすれば長く使える家具があるのも事実なので、”一生”というフレーズはご注意ください。
同時に、「保証が10年ある」と説明があった場合もご注意ください
。販売する側からすればアピールに使いやすい言葉ですが、あくまで”構造上の不具合に対して”だけです。
へたり、破れ、歪みなどは、保証の対象外になることが多いはずです。
このあたりをしっかりと説明してもらえない場合は、しっかりお客様側から聞く必要があります。
①,②は注意していて損はないはずです。
③ 「××はよくない」
大型店などのお店には、休日(土日祝など)に合わせてメーカースタッフが自ら接客販売で店頭に立つことがあります。
メーカーの方から直接話を聞けるのは貴重ですが、中には「あのメーカーはだめだ」、「あちらは壊れやすいです」など、
他社批判をする方もいます。私個人としても、一番耳を疑うフレーズでした。
事実を伝えてくれているのかもしれませんが、それは自社製品の販促を進めるために言っている方が多いと思います。
こちらも全て鵜呑みにしないようにしましょう。
④ 「他では買えない」
専門店(家具屋)では、メーカー品からノーブランド、オリジナルまで多種に渡る商材を取り扱っています。
オリジナル品はそこでしか買えませんが、メーカー品は他店でも取り扱いがある場合が多いです。
「他では買えません」というフレーズを囲い込むだけのために発している方もいますので、鵜呑みにしないようにしましょう。
※多くのメーカーショールームは自社製品のみ取り扱っているため、上記には当てはまりません
⑤ 「○○さんが使っている」
人の心理上、「一番人気がある」、「ドラマのセットに使われている」などを聞くと、購入心理が傾きやすいようです。
ただ、スタッフの方自らが「〇〇さんが使っています」と具体的な著名人の名前を出す場合は注意する必要があります。
どんな有名な方にしてもプライベートな話は別です。広告塔ではないので、
勝手に発信しているスタッフの方は信用出来ないです。
他にもありますが、上記の説明やフレーズがあった場合は、しっかりご自身の判断で決めるようにしてください。
まとめ
今回、私が伝えたかったことは、この3点です。
3つの心得
① 一目惚れしない
② 金額が全てではない
③ 店員さんに惑わされない
”失敗した家具”の定義は、お客様それぞれ違いますが、
失敗したのかを計る指標として、わかりやすいのは『満足感』ではないでしょうか。
その『満足感』を得るため、一番に大切な事は『どれだけ商品を見たか』だと私は思います。
お店に行って実物に触れてみることも、家具販売のホームページで調べることも、SNSを通じて写真を見比べることなども…、
日常には情報を得る機会がいくらでもあります。
情報を集めて、情報を比較して、更に繰り返すことで、後悔しない家具に出会えるはずです。
まずはインターネットを通して、空き時間などで気軽に調べることができますので、参考に御覧ください。
家具探しにおすすめのサイト / air rhizome interior
もちろん、人には感情や感性があるので、一概に一言で言えない部分はあります。
ただ、今回の3つの心得をしっかり持っていただければ、大きく損をすることはありません。
皆様が楽しみながら、”良い家具”に出会えることを願います。